不動産投資失敗レスキュー

AIJ投資顧問による年金資産消滅問題について

AIJ投資顧問株式会社(東京都中央区)による年金資産消失問題は衝撃的な事件だ。

AIJの浅川社長は3月に行われた証券取引等監視委員会の調査に対し、「最近3年で1千億円の損失を出した」と説明し、運用失敗を認めた。今後は金融庁による行政処分や捜査当局による刑事告発に焦点が移る。

危機を迎える厚生年金基金

この問題で最も影響を受けるのは、AIJに年金資産の運用を委託していた厚生年金基金だ。基金は中小企業の集まりであることが多く、損失を負担する体力に乏しい。このため政治的判断で国の厚生年金本体に吸収し、損失を厚生年金全体で負担するという案が出ている。

しかし、そうなると全く無関係なサラリーマンの保険料で損失を穴埋めすることになり、「スジが違う」と反対の声も大きい。

最悪の場合、AIJで年金資産を運用していた企業の年金が破綻する恐れもある。企業の自前の年金は、原則として自己責任だ。運用に失敗すれば年金が減額されることもある。

減額されればシニアの家計を直撃

そうなると年金を柱としたシニアライフを想定していたサラリーマンに影響が及ぶ。特に高年齢まで住宅ローンを組んでいる場合などは深刻だ。年金給付額が減額されれば、住宅ローンの返済ができなくなる可能性もある。

こうした場合は、住宅ローンが残ったまま家を売ることのできる任意売却などで債務を清算し、老後は賃貸住宅や高齢者施設などで暮らすという路線転換も視野に入れなければならない。年金資産の運用失敗は庶民にとって大きな影響を及ぼすのだ。

 

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